ダイエットの重要指標「ボディマス指数」とは
概要
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ボディマス指数(ボディマスしすう)とは、体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す体格指数である。一般にBMI (Body Mass Index) と呼ばれる。計算式は同一のケトレー指数 (Quetelet Index) またはカウプ指数 (Kaup Index) は、主に乳幼児に対して呼ばれる。
ローレル指数(Rohrer Index)は、学童の肥満の程度を表す指数。主に学童に対して用いられる
計算式と判定
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計算式 体重はkg、身長はセンチメートル(cm)ではなくメートル(m)を用いる。
BMI、カウプ指数
体重が{\displaystyle w}w(kg)、身長が{\displaystyle h}h(m)の人のBMI(カウプ指数)は、
{\displaystyle \mathrm {BMI} ={\frac {w}{h^{2}}}}{\displaystyle \mathrm {BMI} ={\frac {w}{h^{2}}}}
で表される。例えば身長160cm (1.6m)、体重50kgの場合、
{\displaystyle \mathrm {BMI} ={\frac {50}{1.6^{2}}}={\frac {50}{2.56}}\fallingdotseq 19.5}{\mathrm {BMI}}={\frac {50}{1.6^{2}}}={\frac {50}{2.56}}\fallingdotseq 19.5
となる。単位は“kg/m2”。
BMIと平均余命の関係
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喫煙しない米国の白人男性及び白人女性のBMIごとの10年後の相対的死亡リスクについては、右図のように、BMI:20-24.9が最も死亡リスクが低い。
日本肥満学会では、BMI:22の体重を標準体重(統計的に最も病気にかかりにくい体重)としている。
例えば、肥満と糖尿病は関連があり、40-59歳の男性で、糖尿病が強く疑われる人の割合は、BMI18.5-22で5.9%、BMI22-25で7.7%、BMI25-30で14.5%、BMI30以上で28.6%であった。なお、加齢を重ねていない20-39歳の男性ではこのような大きな差は出ていなかった。
厚生労働省の研究班(研究代表者=辻一郎東北大教授)による40歳代のBMIと平均余命を調査した研究で、太り気味(BMI:25以上30未満)の人が最も長命である結果が得られた。「太り気味の人」に次いで、普通体重(BMI:18.5以上25未満)の人、肥満(BMI:30以上)の人、やせた(BMI:18.5未満)人、の順で平均余命が高いことが判明した。なお、同じ研究で、医療費の負担は太っているほど重くなることも判明し、肥満の人が40歳以降にかかる医療費の総額はやせた人の1.3倍かかっていたという。BMI 30 以上ではほぼ全ての人が脂肪肝であるが、BMI 25 未満で且つ人間ドックの血液検査値に異常が無い群でも約30%が脂肪肝で有ったと報告され、インシュリン抵抗性と食後高血糖が影響している可能性が指摘されている。
2011年にThe New England Journal of Medicineに発表された論文では、日本人を含む100万人のアジア人を調べて、BMIが22.6~27.5の人が最も死亡リスクが少ない事を報告している。
2013年1月に米国疾病対策センターCDCが発表した研究結果によれば、BMIで「過体重」に分類されたグループのほうが、「普通体重」とされたグループよりも死亡リスクが6%低かった。一方で、BMIが35を超えると死亡率は普通体重に比べて29%増加する。
スウェーデン人男性160万人以上を対象とした調査結果からは、思春期のBMI は将来の心不全リスクと正の相関があり、BMIの上昇とともにHF発症率が急峻に上昇するとの報告がある